本研究科在学生の谷 直樹さんが日本コンピュータ化学会2025年春季年会で奨学賞を受賞
本研究科修士課程に在学中の谷 直樹さんが、2025年6月に東京科学大学で開催された日本コンピュータ化学会主催の2025年春季年会において、「奨学賞」を受賞しました。
日本コンピュータ化学会は、化学と情報科学の融合を推進し、ソフトウェアの共有や計算技術の普及を通じて分子設計・材料開発などに貢献してきた学術団体です。若手研究者の育成や国際連携にも注力しており、2011年より、将来有望な学生・若手研究者を対象とする奨学賞を設置。研究の独創性、学術的貢献度、将来性を選考基準とし、年1回、年会などの学会イベントにあわせて授与しています。
今回の受賞は、谷さんが、時間依存密度汎関数法に基づく光学スペクトル解析において、従来のFourier変換に代わり特異値分解(SVD)を用いた新たな解析手法を提案した結果です。本手法により、短時間の実時間データから効率的かつ高精度にスペクトル情報を抽出可能とし、スペクトルの漏れや歪みの軽減にも寄与する点が高く評価され、情報科学と計算化学の融合による次世代の光応答解析手法として期待されています。なお、本奨学賞の受賞は、法政大学として初めての受賞です。
受賞情報
- 受賞者
- 谷 直樹(情報科学研究科 情報科学専攻 修士課程 2年)
- 学会名
- 日本コンピュータ化学会2025年春季年会
- 開催日
- 2025年6月5日~6日
- 開催場所
- 東京科学大学(大岡山キャンパス)
- 受賞日
- 2025年6月6日
- 受賞名
- 日本コンピュータ化学会 奨学賞
- 受賞論文名
- 実時間 TDDFTから得れる時系列データに関すSVD解析
- 共著者