教員紹介

善甫 康成 教授

善甫( ZEMPO) 康成( Yasunari) 教授

理学博士

メディア科学分野 計算物理研究室

主な研究領域

  • 計算材料科学、応用数理科学
  • 材料設計、物性予測
  • 大規模並列計算技術

[YouTube]善甫研究室紹介動画

研究室の学び

研究室のテーマはスーパーコンピュータを使い自然法則や基本原理に基づいて様々なシミュレーションを行うことです。特に「光と色」を中心に物質の発光機構や色の予測などを解析する研究を行っています。非常に大規模な計算が必要になりますので、研究室では数値計算技術や大規模な並列計算の研究も行っています。卒業生の多くは科学技術解析を行う技術者とし社会で活躍しています。チャレンジ精神が旺盛な研究室でありたいですね。

社会との接点

現在ディスプレイや照明など、光を使う様々な製品が我々の周りにあふれています。これらは光と色を制御することによって得られるものです。また発光や発色は私たちが直接感じることのできる大切な現象です。物質の原子構造や電子状態が異なれば、色も変わります。また光の波長と同程度の微細構造によっても光の干渉により色は変化します。このような研究は最近話題となっているフレキシブルディスプレイの開発にも役立っています。電子状態からの発光の機構を解析する研究は私の研究テーマの1つです。光や色を題材とする研究には魅力を感じます。自然界という壮大なスケールで物質シミュレーションに取組んでいきたいと考えています。理論物理や数値シミュレーションは、解析モデルの作成や理想的な状態を試すことが自由にできます。これからも様々なテーマに挑戦してみたいと思っています。

主な卒業研究テーマ

  • 有機材料の光と色の特性の解析
  • モルフォ蝶の構造色の光学解析、音響反射解析
  • 最大エントロピー法による時系列データの信号処理
  • 並列化プログラミング、高速化並列チューニング
  • 時空間並列化のための数値計算アルゴリズムの開発
  • 粒子法による電子状態計算

研究室をもっと知る

法政大学ホームページ「その先の自分を創る。」へ(2013年10月24日掲載記事)

研究室紹介動画「自然法則に基づき、原子・分子レベルから材料の物性を、スパコンを使って予測」(2022年度掲載)