難関国家試験への合格
「情報処理技術者試験」は、経済産業省所管の(独)情報処理推進機構(IPA)が実施する、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定するための国家試験です。情報科学部では、学部としてこの試験の受験を推奨しており、受験者には一定の条件のもと、受験料を全額補助しています。試験は要求される知識によりレベル1~4まで用意されていますが、高度な知識や技能が要求される、最も難易度の高い「レベル4」区分の試験にも、続々合格実績を出しています。「レベル4」区分の試験は、本学独自の奨学金であるL・U(リーディング・ユニバーシティ)奨学金の支給対象にもなっています。
学外コンテスト等での受賞
学外で行われるコンテスト等にチームまたは個人で積極的に参加し、優秀な成績を修めている学生がいます。
内閣府主催「防災4.0ハッカソン」において防災担当大臣賞を受賞した前原 理来氏 (コンピュータ科学科3年)
第9回ICTトラブルシューティングコンテストで最優秀賞を受賞した本学部有志団体CIS RATのメンバー(写真は同コンテスト実行委員会様より提供)
研究活動の発表
理系の学部生が自主研究を発表する場であるサイエンス・インカレ(文部科学省主催)や様々な学会で学部生や大学院生が活躍しています。なかでも、情報処理学会全国大会には、卒業論文や修士論文の研究成果をまとめて発表し、毎年、多数の学生が学生奨励賞を受賞しています。他にも、国際会議や電子情報通信学会などで学部生や大学院生が研究発表を行っています。
情報処理学会第80回全国大会「学生奨励賞」受賞者(学部生)
情報処理学会第80回全国大会「学生奨励賞」受賞者(大学院生)
ソフトウェアシンポジウム2018で「論文奨励賞」を受賞した新城 汐里 氏
FIT2013第12回情報科学技術フォーラムで「船井ベストペーパー賞」を受賞した小泉 悠馬 氏と伊藤 克亘 教授
Hack U 法政大学
法政大学情報科学部では、ヤフー株式会社と共同で、意欲ある学生が夢に向かってプログラミングを行うイベントの開催について検討してきました。
これを実現するイベントして、「Hack U 法政大学」を2016年度、2018年度に開催しました。Hack U(ハック・ユー)は、学生のための「ものづくり体験イベント」として、ヤフー株式会社が、各大学と共同で進めてきたイベントです。
Hackとは、創意工夫のことであり、世界中のYahoo!で、開催されている開発コンテスト”HackDay”をベースに、Yahoo! JAPANと教育機関が共同開催しているのが”Hack U”です。Hack U 法政大学では、法政大学の学部生・大学院生が開発チームを組み、約3ヶ月間に渡る開発期間を通して、モノ作りの楽しさを実体験しました。開発期間中は、「こういう機能を実現したいけど、どんな技術を利用すべきか分からない……」「バグの解消方法が分からない……」などなど学生が抱える疑問に対して、ヤフー社員と教員がチューターとしてサポートしました。
Hack U 法政大学2018 の様子(写真はヤフー株式会社様より提供)
●チームに分かれて開発作業(ヤフー本社にて)
●受賞式の様子(左は本学部卒業生の倉林様(ヤフー株式会社))
●最優秀賞 「Chash Box」
●参加者全員で集合写真
国際学術会議ボランティア
ACM SIGGRAPH はコンピュータ・グラフィクスとインタラクション技術に関する世界最高峰の国際会議です。毎年夏にアメリカで冬にアジア各国で開催されます。近年は、シンガポールや香港、中国(深圳)、日本(神戸)、マカオで開催されました。アジアで開催する会議でも約1万人近い参加者がいる規模の大きい国際会議であるため、会議の運営には学生ボランティアが必須です。参加するには、英語で自己紹介を書く必要があり、また、審査もありますが、その難関を乗り越えて、情報科学部の学生は、毎年、数名、この学生ボランティアに参加しています。大学院進学後に実際にこの会議で学会発表を行った学生もいます。