教員紹介
ニコラス デルグレゴ 教授
英語教育修士 (M.Ed.)
主な研究領域
- 英語教育
- 第二言語習得
自己紹介
私は、アメリカ出身で、専門分野は英語教育です。親も教師の家庭に生まれましたので、教師という仕事に非常に強い情熱を持っています。学部と大学院ともに、英語教育について学びました。また、学部時代には日本学も学び、日本語を勉強する機会もありました。大学3年生のときには、関西にある大学に留学し、日本人のホストファミリーと一緒に暮らしたことがあります。この経験が、教師という仕事への情熱と日本への関心を結びつける契機となりました。
プライベートな部分で自己紹介をすると、趣味は旅行、ゲーム、運動(筋トレ)などです。英語や教育に関することで質問があるときは、いつでも気軽に声をかけてください。
メッセージ
日本でビジネスマンに会うたびに彼らは「英語を話し、理解することが出来る人材を必要としている」という話を耳にします。以前、英語はこの国のトップレベルの職業に絶対的なものではありませんでしたが、今では、特にIT世界においては、もはやそれは真実ではありません。経済とテクノロジーのグローバリゼーションにより、ITビジネスが国際的であり国際ビジネスの共通言語は英語となっています。私たちの国際的な学部は英語を学ぶだけではなく真のコミューニケーションとしてそれを活用する機会を提供します。
主な研究テーマ
研究動機
私は、これまで「英語が苦手」と言う学生(大人も含む)に沢山出会ってきました。しかし、学生が本当に「英語が苦手」ということなのかを疑問に感じています。そのように感じているのは、自分の英語が完璧でなければ「間違っている」や「価値がない」という先入観を多くの学生が持っているのではないかと思っているからです。難しい入試問題やテストがある日本の教育システムの中では、間違いのない英語に高い価値があると考えがちなのではないでしょうか。私のようなネイティブスピーカーも含めて、人は誰でも間違いを犯すものです。
もちろん、完璧な英語が必要な場合もありますが、コミュニケーションをとれることが最も重要だと思います。 本学部の英語の授業では、教師や他の学生とコミュニケーションをとることが求められます。今まで勉強してきた英語を使って、自分の考えを周りの人に表現してください。英語でコミュニケーションをとる練習をして、自分を高めていきましょう。
主な研究テーマ
私の主な研究関心は「ピア・ラーニングを発展・実践する場としてのライティングセンターの支援に関する研究」と「効果的な教育メソッド・教育技術を追究する研究」の2つです。
ピア・ラーニング
30人の学生がいる従来のクラスでは、通常、教師は一人しかいません。つまり、100分授業の場合で単純計算すると教師が学生一人一人に直接、個別指導できるのは1人当たり3~4分だけになります。このような状況で、クラスを運営するのは無理があります。しかし、教師を増やすのも困難です。その代わりに、新しい課題を学ぶときに、生徒同士で助け合う「ピア・ラーニング」という教育方法を用いることで学習効果を高めていくことができます。
友人と一緒にパズルを解くことを想像してみてください。あなた一人でも友人よりも早く異なるピースを見つけられるかもしれません。しかし、2人で一緒に同じパズルを解くほうが早く解けるでしょう。日本の伝統的な教育、言わば師弟関係には、上下関係が決められた権力階層があります。しかし、学生たちはピア・ラーニングによく順応し、それによって授業を上手く運営することが可能です。そのため、ピア・ラーニングは学習意欲も高めることができる効果的な方法であることが分かります。
教育技術
私は、学生に「良い英語の授業とはどのようなものであると思うか」について、詳細に語ってもらうことがあります。多くの学生は「教師が重要な側面である」と回答します。私は、良い教師とは、ポジティブな学習環境を作り上げ、実践的かつ達成可能な目標を設定し、学生との信頼関係を強く築く存在であると考えます。