進歩し続けていく情報科学分野のなかで自分なりの『新しい技術や概念』を創りだそう。

廣津 登志夫 教授


情報科学部長 (2018年度当時)
コンピュータ科学科、情報科学研究科

高校の時あまりPCに触れる機会はなかったけれどどんどん専門性が身に付きました。

上野 紗佳 さん


コンピュータ科学科4年(2018年度当時)
私立山脇学園高等学校出身

漠然と憧れていたITエンジニアの夢。開発能力が身に付き可能性を実感しています。

西ヶ谷 拓 さん


ディジタルメディア学科4年(2018年度当時)
神奈川県立鶴見高等学校出身

情報科学部を選んだきっかけ

廣津教授
2人はどのようなきっかけで、情報科学部を選択しましたか。
上野さん
高校時代、それまでIT系の技術についてほぼ知識がなかった のですが、ふと「現在の最先端技術の基礎はどのようになっているのか」と興味を持ったのがきっかけです。実はCGが苦手なので、ディジタルメディア学科よりプログラミング言語が多く学べると思い、コンピュータ科学科を選びました。
廣津教授
これまでたくさんの学生さんと話してきた中で、「CGがやりたいから入学しました」っていうのはよく聞いたけど、「CGが苦手だから選んだ」という学生には初めて会いました。西ヶ谷さんは?
西ヶ谷さん
父親がIT系の仕事をしていたため小さいときからパソコンに触れていたので、コンピュータをとても身近に感じていました。高校生のときには、ゲームプログラミングの参考書を買って、Javaで簡単なゲームを作っていました。ITエンジニアに漠然とした憧れを持っていたのも情報科学部を選んだ理由です。
廣津教授
学部や学科を選ぶ理由にはそれぞれ違いはありますが、情報に関わる技術を何か一つ実現したい気持ちは共通していますね。

実際に入学しての印象

廣津教授
プログラミングやメディアに興味を持って学部を選択したわけだけど、実際に入学してみてどんな印象を持ちましたか。
西ヶ谷さん
プログラミング技術が期待以上にがっつりと学べたと思います。プログラミングの授業は基礎から教えてもらえ、3年生になるころには、ある程度の開発能力が身に付いたと感じています。
上野さん
高校時代、授業で簡単なホームページを作ったり、エクセルをいじる程度しかしていなかったのですが、入学前に想像していたよりも楽しく勉強できています。また、先生方がフランクな印象です。GBCへ講義や課題について質問に行ったときも、気軽に相談に乗ってくれることに驚きました。
廣津教授
専門分野を基礎からしっかり学べ、分からないことは気軽に教員に質問できるのも、この学部の特徴といえますね。

1年生春学期の時間割(例)

 

時限
ファイナンス理論 情報科学
入門
英語表現

時限
線形代数
の基礎
離散構造
演習1
英語理解1 離散構造1

時限
コンピュータ
システム入門1
数理実験 プログラミング入門

時限
微分法の
基礎と応用

時限
数学演習1 法学
(日本国
憲法)

1年生秋学期の時間割(例)

 

時限
離散構造
演習2
論理回路
入門
英語表現2 積分法の
基礎と応用

時限
線形代数の応用1 コンピュータ
システム入門2
自然科学の基礎 – 力学入門 英語理解2

時限
離散構造2 プログラミング1
(C/C++)
プロジェクト1

時限
統計学1 情報科学
リテラシ

時限
法と社会

課外活動について

廣津教授
授業や研究以外に、学内での活動や取り組んでいることはありますか。
西ヶ谷さん
計算技術研究会というサークルに所属し、主な活動としてゲーム制作をしています。3年生のときの文化祭では、自作のゲームを展示し、来てくれたお客さんに遊んでもらいました。
上野さん
GBCに参加しています。部活・サークル等に参加していなかったので、学科の友人以外の人との交流を持てる場がほしいと思ったからです。訪問する学生のために、さまざまな企画を作り、実際に相談に乗るなどの支援をしています。

将来のために

廣津教授
大学での授業や研究、そしてキャンパスライフを通じて、将来はどんな道に進みたいのかな。
西ヶ谷さん
大学で学んだことを活かしたいので、情報分野のエンジニアになりたいです。具体的にどんな職種に就きたいかは決めていませんが、AI等の先進技術を扱うようなエンジニアになりたいと考えています。大学院に進むことも考えていますが、早く働きたいという気持ちが強いので、就活もしています。
上野さん
私も講義やプロジェクトで学んだことを活かせる仕事に就きたいです。そのために応用情報技術者試験に合格するための勉強や授業の復習をしています。いまは大学院に進学することを目指しています。
廣津教授
技術で勝負するエンジニアは大学院卒が多いから、進学も視野に入れて将来を考えることもいい選択だと思います。

受験生へのメッセージ

廣津教授
これから情報系の大学・学部を目指そうとしている受験生に、何かメッセージやアドバイスはありますか。
西ヶ谷さん
授業を真面目に受けるのはもちろんですが、自主的に学んでいく姿勢も大事にしてほしいです。例えばプログラミングについてだと、単に授業の課題に取り組むだけでなく、自分でテーマを決めて実際に使えるアプリを作ってみる。こうした姿勢は研究でも重要だし、学んだ分だけ将来の選択肢が広がります。
上野さん
プログラミングの知識がなくても、興味があれば楽しみながら学んでいけるのでチャレンジしてみてください。情報科学部は入学してから新たな発見がたくさんあり面白いので、受験勉強頑張ってください。

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