ダブルディグリー・プログラムの概要
情報科学研究科では、2011 年度より中国教育部が所管する模範的ソフトウェア学院連盟(中国国家重点大学を中心にした37 大学を統括)と情報科学系大学院生の共同学位プログラム(ダブルディグリープログラム)を継続しています。
本プログラムでは、双方の大学に1年ずつ在籍して英語による講義や研究指導を受けることで、履修単位の相互認定制度により両大学から修士の学位を取得できます。これまでに70名を超えるプログラム修了生がおり、国際会議での活躍、博士課程への進学など、教育・研究の両面において大きな成果を上げています。
ダブルディグリー・プログラムの特長
ダブルディグリー・プログラムを修了することにより、2年半で、両大学から修士の学位を受けることができます。すなわち、情報科学研究科の大学院生の場合には、法政大学からの学位と、中国の大学からの学位の2つの学位を受けることができます。中国経済の躍進により、大学院修了後に中国とのビジネスに関わる卒業生も多くなってくると思います。その時に、中国の大学の学位を持っていることで、人脈や資格の点から優位に立つことが期待できます。
ダブルディグリー・プログラムは、双方の大学院に在籍する学生に対するプログラムです。法政大学情報科学研究科の大学院生が参加する場合は、37大学から進学する大学を選び、中国で1年間の研究活動に従事して、修士論文を作成することになります。帰国後に、情報科学研究科にも修士論文を提出します。中国の大学院生がダブルディグリー・プログラムに参加する場合には、法政大学大学院情報科学研究科で1年間の研究活動に従事して、修士論文を作成し、中国に戻ってから、元の大学院で、さらなる修士論文を作成します。
講義と研究指導は、原則的に英語で行われます。よって、中国語に不安のある学生でもプログラムに参加可能です。
ダブルディグリー・プログラムのスケジュール
ダブルディグリー・プログラムへの参加を希望する情報科学研究科の大学院生は、入学時点で、ダブルディグリー・プログラムへの参加申請をし、相手先大学院より受け入れの許諾を得る必要があります。許諾された時点で、ただちに、相手先の大学院にも学籍が作成されます。
法政大学大学院情報科学研究科の院生の場合
日程 | 内容 |
1年目4月 | 大学院進学。同時に、ダブルディグリー・プログラムへの参加申請を行う。 |
1年目4月から9月 | 情報科学研究科にて、授業の履修と研究活動を進める。 |
1年目9月 | 情報科学研究科にて取得した単位について、相手の大学院への単位認定を行う。 |
1年目10月 | 相手先の大学院への留学開始。 |
1年目10月から2年目9月 | 相手先の大学院にて、授業の履修と研究活動を進める。 |
2年目8月 | 相手先の大学院への修士論文提出し、審査を受ける。 |
2年目9月 | 帰国。 |
2年目10月から3年目9月 | 情報科学研究科にて修士論文を作成し、提出し、審査を受ける。 |
3年目9月 | 両大学院から学位を授与。 |
中国の大学院生の場合
日程 | 内容 |
1年目9月 | 大学院進学。同時に、ダブルディグリー・プログラムへの参加申請を行う。 |
1年目9月から2年目8月 | 中国の大学院にて、授業の履修と研究活動を進める。 |
2年目7月 | 中国の大学院にて取得した単位について、情報科学研究科への単位認定を行う。 |
2年目9月 | 情報科学研究科に留学開始。 |
2年目9月から8月 | 情報科学研究科にて、授業の履修と研究活動を進める。 |
2年目7月 | 情報科学研究科へ修士論文提出し審査を受ける。 |
3年目9月 | 中国に帰国。 |
3年目9月から1月 | 中国の大学院にて修士論文を作成し、提出し、審査を受ける。 |
3年目3月 | 両大学院から学位を授与。 |
ダブルディグリー・プログラムの参加申請
ダブルディグリー・プログラムの参加申請は、大学院進学と同時に行います。よって、大学院進学前から、指導教員とよく相談し、受け入れ先大学院を選択し、研究計画を立てる必要があります。